老人ホームの費用

入居一時金

お金について考える

入居一時金は入居する際に施設に一括で支払うお金のことです。 これは、平均余命などを参考に「想定居住期間」を設定し、その期間の賃料や介護費などを前払いする仕組みとなります。 したがって、施設の種類によって金額差が大きいです。 一括で支払うお金なので、入居後にかかってくる費用も考えつつ支払い可能な上限金額を決めましょう。 多くの施設では、一時金のうち30%程度を「初期償却」として扱い、残額を一定期間内で償却していきます。 また、一時金が0円の施設もあります。

一時金の償却

一時金の償却方法や、初期償却率は施設によって異なります。 たとえ同じ期間入居していても、施設が違えば退去時の返還金額も異なってきます。 入居後、一時金を全て毎月均等額償却する施設もあれば、毎年契約月に償却する施設など。 退去時に一時金の償却が終わっていない場合は必ず未償却残高が返還されます。 ただし「短期解約特例」という制度が老人福祉法に定められています。 これは、何らかの理由により入居3か月以内に施設を退去した場合、初期費用の返還を行わなくてはならないというものです。 ただし、それまでの利用料と現状復帰の費用などは引かれるため全額返還されるわけではありません。

月払い方式

一時金が0円の施設では、入居費用を月払いで支払う必要があります。 公的な施設は基本的に費用が安いです。 民間施設の場合は、立地条件や提供されるサービスにより料金が変わってきます。 最初にまとまったお金が支払えない場合は、自動的に月払い方式を選択することになるかと思いますが、長期の入居を検討している場合は、一時金を支払った方がお得になる場合もあります。